物理工学コースからのおしらせ


R05年度 物理工学 談話会開催について

物理工学ユニットでは、以下のように談話会を 対面形式・二部構成で開催させて頂きます。


講演者:坂東昌子 (愛知大学名誉教授・NPO法人あいんしゅたいん理事長)
場所: 総合研究棟 W701室

第一部

演題: 性差の科学:なぜこの世界に男と女がいるのか?
日時: 2024年2月19日(月)10:30 - 12:00 【注】開催時刻変更

概要:
 こういうことを、初めに考えたのはほかならぬダーウィンである。私が赤松良子氏と知り合った頃、「身体、運動能力について男と女が違うことは見ただけでわかるが、脳はどうなんや」と疑問をぶっつけられて、その議論を突っ込んで長谷川真理子氏も巻き込んで、愛知大学現職中に「総合科目」で取り上げ、1冊の本を作った。それが「性差の科学」である。この問題を現在の男女共同参画という視点から今一度見直してみたい。特に科学の世界に女性が参画して何が質的変わるのか、そんな問題も論じてみたい。

第二部

演題: 物理屋が放射線防護の世界に関わって
日時: 2024年2月19日(月)15:30 - 17:00

概要:
 3・11 TEPCO以後放射線の生体影響について、混乱が続き市民は何を信用していいかわからなくなった。物理屋として放射線リスクには責任もあるということも重なって、それ以後生物の世界に飛び込み、異分野に飛び込んだものとして様々な経験をしてきた。10年以上かかわってきて、この間、物理屋の立場から放射線の生体影響を研究し、これまでの「放射線による変異細胞は生体内で蓄積する」ことを基本としたLNT(閾値なし線形近似)を基礎にした放射線防護の原則に対して新しい定式WAM(もぐらたたきモデル)を提唱してきた。この度この実験的検証が始まりその最初の結果が出てきたWAMの検証が可能になり、2023年11月に行われたICRP国際ワークショップで発表した。ここまでの経緯と現状、そして将来展望をお話したいと思います。

どなたでもお気軽にご参加いただけます。
ポスターはこちらをご覧ください。

世話人:佐藤丈